側弯症

側弯症の予防

側弯症の予防について


カイロ屋岩岳経験では 
勉強姿勢 が、側弯症で御来院のお子様の全てに共通問題です。

また、何か 
スポーツ をやっているお子さんは、背骨の歪み比較的少なめであるため

カイロ屋岩岳では、側弯症の一番の予防は 
正しい勉強姿勢 と 運動 と考えています。


側弯症(側彎症)

1.側弯症について


側弯症(側彎症)とは背骨が左右に歪む症状です。

一般には進行性で、原因不明ということになっています。

側弯の程度を示す世界的な指標として

Cobb角(コブ角)があります。

骨格のレントゲン撮影による計測が必要です。

最近では、コンピュータレントゲン画像を読み込み

自動Cobb角計測するシステムも開発されているようです。

Cobb角の詳細は後半
『6.Cobb角について』をご覧ください。

図は、背骨が大きく右側歪んだ側弯症

Cobb角計測模式図です。

(途中の背骨は省略して描いています)

この図でCobb角

  Cobb角=α+β

となります。



カイロ屋岩岳では
側弯症は改善可能と考え

Cobb角ではなく独自の簡易観測法で、側弯度変化評価します。

毎回の観測で側弯症は今現在、改善安定進行どの段階なのか?

その判断の目安とします。

改善例は次の
『2.側弯症の改善例』をご覧ください。


通院しても、側弯症が進行中と判断された場合は

専門医の受診をお勧めする事もあり得ます。

カイロ屋岩岳の簡易観測の最大の目的は

側弯度の変化
経過観測する事です。

もちろん、整体院での簡易観測ですからレントゲン撮影は不要です。

毎回観測しても健康には全く影響ありませんのでご安心ください。

なお、当院では簡易観測結果Cobb角との

おおよその相関関係把握しています。


整体の立場で考えると側弯症もっとも問題となるのは

あばら骨の変形(肋骨隆起)です。

詳細は次の
『3.側弯症の五つの特徴』をご覧ください。


背骨の一時的な歪みだけなら誰にでも起り得る事で

整体で元の状態に戻すのは簡単です。

しかし、あばら骨変形改善には時間がかかります。



側弯症の改善は、進行とは全く別の経過をたどって改善します。

側弯症の改善は、単純に進行過程の逆戻りではありません。

進行した側弯症改善には、あばら骨変形の改善が重要です。

迷い込んだ一方通行路から抜け出そうとする様なものです。

詳細は次の
『4.側弯症の一方通行路』をご覧ください。


また、あばら骨の変形を伴わない軽微な側弯症は

大半が改善が簡単なものです。

この時期のものは
1回〜数回程度の通院で改善します。

健康診断などで初めて側弯症の指摘を受けるのは

多くがこの時期です。

詳細は次の
『5.軽微な側弯症』をご覧ください。



アバラ骨の変形(肋骨隆起)が始まってしまった側弯症には

整体プラスアルファーで
母の力(母の愛)をお借りします。

お母さんに簡単なお手伝いをお願いするだけです。

院長からお母さんに丁寧にご説明しますので、安全です。

改善体操程度に考えていただけば充分です。

カイロ屋岩岳では、
お母さんにホンの少しだけご協力いただくことで

大きな効果をあげています。

お母さんが忙しい方には月額固定料金

できるだけ多く通院して頂くことをお勧めします。

月額固定料金については、料金表をご参照ください。


また最近は、歳を取ってから側弯症になる方も増えています。

成長期の側弯症は改善し易く再発し易い事が特徴です。

逆に年齢が上の方は、じっくり時間をかけて

気長に続ける事をお勧めします。

ご高齢者軽減例もありますので、お気軽にご相談ください。


カイロ屋岩岳の整体は、個人ごと、症状ごとの個別対応の整体です。

詳細は整体(施術の特徴)をご覧ください。

ただし、背骨の歪み矯正に特化した側弯コースは

他の症状とは内容が多少ことなります。


側弯症改善例

2.側弯症の改善例


通常背骨の歪みだけなら改善は簡単です。

しかし、側弯症進行するとあばら骨変形も始まります。

こうなると改善大変で、時間が掛かります。


今回、お客様のご了解を得て一例を紹介させていただきます。


写真は月額固定料金1ヶ月ほど通院した前後の比較です。

この方は元々背骨の歪み少ないものの

あばら骨非対称がありました。

また、筋肉非対称もかなり強く腰痛肩こりでお悩みでした。


通院により背骨の歪みはかなり改善しました。

また、あばら骨の変形でも

比較的改善し易い下側(腰のスグ上)の部分では

写真の通り、目に見える改善がありました。


残念ながらあばら骨変形の中でも改善しにくい

上側(肩の下付近)では、依然あばら骨の非対称があります。

また、の部分でも筋肉非対称がまだ残ってます。

それでも、通院前に比べれば相当の改善であり

2〜3週間ほどで腰痛肩こり消えたそうです。


側弯症は、ご本人はあまり不都合を感じていないのが一般的です。

しかし、実は腰痛肩こり原因となっている事も多いものです。

本人以外に、周り気づいてあげる事も重要です。


側弯症の特徴

3.側弯症の五つの特徴

図は、背骨が大きく右側歪んだ側弯症模式図(イメージ)

ですので背骨の数は正しくありません。

側弯症には以下の五つの特徴があります。

1.背骨の歪み
2.あばら骨の変形
3.背骨のねじれ
4.肩の高さの左右差(図の例では右肩が上がってます)
5.背骨の生理湾曲の減少

一般には1.〜3.が同時に起こるとされています。

カイロ屋岩岳の経験では、1.が最初に起こり、続いて2.3.が起こります。

更に4.5.が起こるこもあります。


側弯症の経路依存

4.『側弯症の一方通行路』

一般論として、側弯症は

背骨の歪みあばら骨の変形背骨の捻れ

同時に起こるとされています。

実際の順序は多少違っていて、まず側弯がおこり

あばら骨の変形背骨の捻れ後から起こります。

改善過程は、進行過程逆戻りはできない

一方通行路です。

これをグラフに描くとのようになります。

矢印は時間の経過をあらわします


背骨の歪み(側弯)は起こり易く改善し易いのが特徴です。

逆に、あばら骨の変形(肋骨隆起)は起こり難いけれども

改善しにくいものです。

まずは改善しやすい背骨の歪みから改善し始め

その後あばら骨の変形が改善し始めます。

歪みだけが改善して、あばら骨の変形が強い段階で中断すると

歪み進行する可能性あがります。


(グラフ)の横軸は側弯度(コブ角)で

縦軸はあばら骨の変形度(肋骨隆起度)です。

肋骨隆起度は肋骨の後ろへの出っ張り度合角度であらわします。


一般に側弯度(コブ角)で15°〜20°

肋骨隆起度で5°〜7°が側弯症の目安だそうです。

初期の側弯は肋骨隆起のない僅かな歪みです。

これを改善するのは簡単ですが

放置して進行すると徐々に改善し難くなります。

あばら骨の変形が大きくなると、改善はかなり難くなります。

しかし、この段階でも時間を掛ければ軽減は可能です。


図の補足説明

図の進行過程の曲線は物理的考察及び複数の事例に基づきます。

図の改善過程の曲線は物理的考察カイロ屋岩岳での実績に基づきます。


軽微な側弯症

5.『軽微な側弯症』

側弯症にはあばら骨の変形を伴わない軽微なもの

もあり、大半はこれに当たります。

軽微なものは
1回〜数回程度の通院で改善します。

ちょうど図の
の当たりです。

健康診断などで、初めて『側弯または側弯の疑いあり』

とさ診断されるのはこのあたりです。


放置して、あばら骨変形進行すると軽減に時間が掛かるようになります。

早く進行過程の一方通行路から抜け出し早く側弯を軽減するためには

進行過程のできるだけ早い段階(あばら骨の変形が少ない段階)で

改善経路に入る事が重要です。


また、あばら骨の変形が残ったままの状態で改善を中断すると

再度進行するリスクが高まります。

お心当たりの方は早めにご相談ください。


Cobb角の解説

6.『Cobb角(コブ角)について』

Cobb角とは、側弯症の側弯度を示す、世界的な指標です。


Cobb角の定義は、一番歪んだ背骨の上下

それぞれ一番傾いた背骨の、傾き角を足したものです。


歪んだ背骨のうち

歪みのピークの上側で傾きが最大の背骨の水平線に対する傾き角をα

歪みのピークの下側で傾きが最大の背骨の水平線に対する傾き角をβ

とするとき

  Cobb角=α+β

となります。


なお、Cobb角には図に示すの二つの計測ポイントがありますが

数学的には同じ大きさなので、どちらか測り易い方が計測されます。

但し、

Cobb角が小さい場合はの方が高精度なので、常にを計測するようです。

Cobb角が大きい場合はも同精度で計測可能です。

(レントゲン画面内で正確に作図、計測が可能)


Cobb角20°(文献により、20°〜30°)を超えると

側弯症進行防止のため
保護具で保護します。

Cobb角50°を超えると骨の固定手術が行われるようです。

(成長期後も側弯症が進行する確率が高いので、進行防止のため)


これらの
判断指標のためにCobb角が計測されています。


cobb角の数学的補足説明

7.『Cobb角(コブ角)の数学的補足説明』

ここまで Cobb角=α+β 断言してきました

本当なの?! と思われる方のために

コブ角作図方法簡単数学的補足説明をします。

  Cobb角=α+β

に こだわらない方は、以下読み飛ばしてください。


『Cobb角(コブ角)の作図、計測方法』

ここで、Cobb角の作図、計測にはα、βは不要ですが

後の説明のためあえて図中にα、βも記入しています。

また、後の説明の都合上の角にも水平線を追加しています。


まず最初に、歪んだ背骨のうち

歪みのピークの上側で傾きが最大背骨の傾きをあらわす直線を引きます。

この線の水平線に対する傾き角がαです。


次に

歪みのピークの下側で傾きが最大背骨の傾きをあらわす直線を引きます。

この線の水平線に対する傾き角がβです。


この2本の直線の交差角度横から測ったものです。


次に、この2本の直線から、それぞれ直角に新たな2本の直線を引きます。

その追加した2本の直線の交差角度上から測ったものです。


一般にCobb角とはをさします。

Cobb角(コブ角)の数学的補足説明その2

8.『Cobb角(コブ角)==α+β』

作図、計測方法の図から骨格を消して

シンプルにします。

更に、説明のための角度
追加記入しておきます。


この図の中には3本水平な線

二つのα、および二つのβがあります。

中央2本水平な線とαに着目すると

α2本の平行線交差する1本の直線交差角度なので

二つのαはおなじ大きさです。


同様に中央2本水平な線とβに着目すると

βは2本の平行線と交差する1本の直線の交差角度なので

二つのβはおなじ大きさです。


図を見て明らかなように

    =α+β

です。


次に4本の直線で囲まれた四角形に着目します。

三角形の内角の和は180°

四角形は二つの三角形に分解できるので四角形の内角の和は360°です。

ところで、着目する四角形二つの直角を含むので

    
+90°+90°=360°

です。この式の = の両側から90°を2回(2回合計で180°)を引くと

    
=180°

となります。

次に図を見て、
を足すと一直線になる事に着目すると、こちらも180°になり

    
=180°

となります。

ここで、上記の二つの式はいづれも値が180°なので、両式は等しく

    


です。すなわちは等しくなければこの式は成り立たないので

    

です。

    =α+β

図の考察から説明済みなので、従って

    =α+β

これがCobb角(コブ角)です。

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