アルツハイマー治療薬
2021-06-09 10:56:460 Comments
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昨日のニュース
アルツハイマー型認知症の治療薬がアメリカで認可!
日本のエーザイと
アメリカの製薬会社バイオジェンの共同開発の治療薬
アデュカヌマブが承認されたそうです。
アルツハイマー型認知症とは、全認知症の約6割を占め
神経細胞に、アミロイドβと呼ばれるたんぱく質が付着し
神経細胞を死滅させる病気です。
死んだ神経は蘇らないものの
アミロイドβを減少させる新薬は
病気の進行を遅らせる効果が期待され
軽症なら、症状の改善も期待されるそうです。
認知症治療の革命的治療薬として
アメリカFDA(食品医薬品局)が、早期治療開始のため
迅速承認と言う仕組みを使って、追加の臨床試験と並行して
治療薬として承認したそうです。
今後の臨床試験の結果次第では
承認取り消しの可能性もあるそうです。
同薬は、日本でも既に承認申請がされているそうで
日本の厚生労働省の動向も気になります。
新薬の効果は検証中 ですが
認知症治療に、大きな効果が期待されます。
ところで、神経細胞は蘇らず
一般には認知症治療は
進行を遅らす事が治療の主目的になっています。
しかし 神経も蘇る事もある!
と言うのが、最新の研究成果です。
以前も書きましたが、極希少な実例もあります。
脳腫瘍で、脳の主要な部分を切り取ってしまった教師が
手術後、リハビリを経て教壇に復帰した事例もあるそうです。
脳は主要な臓器であるためマージンがかなりあります!
普通の人は、一生で脳の20%も使ってないそうです。
世紀の大天才アインシュタインですら
30%程度しか使ってなかった!
と言う話もあります。
また、脳には野(や)と呼ばれる部位があり
例えば、言語に関する部位は言語野。
脳の部位により、司る機能が決まっていると言うのです。
ところが何かの都合で、この言語野に障害をもっても
リハビリにより、会話が出来るようになる人もいる。
そのような人の会話中の脳を調べると
言語野以外の部位が活性化している事が分かったそうです。
人間は生まれながらにして、野と言う予め決められた機能を持っている。
しかし、この野の機能が損なわれても、マージンの部分が活性化し
失われた機能を、新たに構築する能力も持っている!
僕は、そう言う事だと思います。
尽きるところ、アミロイドβが除去できれば
リハビリにより、元の生活を取り戻す事も夢では無い筈。
素晴らしい人間!