真鍋叔郎さんノーベル物理学賞受賞
2021-10-06 10:27:150 Comments
ブログカテゴリ
院長日記 健康、美容 長野市界隈 グルメ 頭の体操 あしたのために 笑い 旅
昨日 真鍋叔郎さんがノーベル物理学賞を受賞しました!
おめでとうございます!
真鍋叔郎さんは、プリンストン大学の上席研究員。
地球温暖化に、Co2濃度が関係している事を
明らかにした研究が評価されての受賞でした。
御年90歳!
葛飾北斎みたいに、90歳を過ぎてもなお研究心旺盛が方です。
受賞のきっかけは、1967年の論文。
Co2濃度が2倍になると
地球の表面温度が2度上昇する事を
数値実験で示した研究です。
当時のコンピューターの性能は、今のパソコン以下。
現在の様に、複雑な数値計算は出来ず
逆に、現象のモデリングで知恵を絞りました。
大気を地上から上空までを1本の柱に見立てた計算モデル。
これで、数値計算による現象解明が進みました。
現在のスーパーコンピューターによる現象解明。
その礎を築く研究です。
スーパーコンピューターの性能アップで可能になった数値計算。
しかし、現象を小さな数学モデルに置き換えて
それらをつなぎ合わせて、現象を解明しようとする所は一緒です。
理想を追わず 現実的に解決する知恵を絞る。
明日の天気予報が明後日に分かっても手遅れです。
現在でも、空間の分割モデルを細かくすると近似計算の精度が上がる。
可能な限り、細かく近似する。
それが一つのアプローチです。
逆に、モデリングの工夫で精度アップを狙うのも
もう一つのアプローチです。
真鍋叔郎さんの研究は後者です。
それまで、誰も思いつかなかった、新しい考え方のモデリング。
それが、今の地球環境と言う重大なテーマの礎になってます。
これからも、地球のために研究を進めてください!