林眞琴検事長
2020-06-01 10:58:190 Comments
ブログカテゴリ
院長日記 健康、美容 長野市界隈 グルメ 頭の体操 あしたのために 笑い 旅
先日就任した 東京高検の林眞琴検事長
問題の黒川前検事長の後任で、就任の記者会見で
検察官は政権との距離感が大事だ、と述べました。
もともと検察のエースと呼ばれ、問題の黒川さんとは同期です。
検察では、林さんを事務次官にしたかったようですが
安倍政権がこれを許さず、逆転で黒川事務次官が誕生したそうです。
通常、各省庁の事務方トップは事務次官。
その上は、もう政治家の政務次官です。
その上は副大臣、その上は大臣です。
ただ、法務省では若干事情が違うようで、真の事務方トップは検事総長。
それに次ぐのが、東京高検検事長。
事務次官は、その次くらいだそうです。
やっぱり、法務省は特殊です。
その法務省の事務次官に、法務省と検察の意向を否定し
安倍政権のゴリ押しで誕生したのが、黒川事務次官。
ここにも、政治介入の余地がありました。
もともと、各省庁の人事は形式的には政府が任命するもの。
政府が人事に介入するのは合法です。
しかし、それでは政府の暴走を許してしまうため
幾つかの不文律があります。
それが、内閣法制局長官人事であり、検事総長人事です。
安倍政権は、その不文律をやぶり、そして破ろうとしました。
これまで数えきれない程の不文律を犯し続けてきた安倍政権。
内閣法制局人事や東京高検検事長人事も 指揮権発動の一つ です。
指揮権発動 と聞くと、さすがに響きが悪いので
さすがの安倍政権でもやりたくは無さそうです。
しかし、選択肢を減らしておいて、この中から選べ!
これは 立派な指揮権発動 です。
いつも法務大臣が変る度に議論になるのが 指揮権発動 です。
なのにマスコミは、何故これをもっと大々的に報道しないのでしょうか?
やっぱり、マスコミ側にも忖度が働くのか?
いっそここらで、安倍政権が犯し続けてきた不文律を
法改正で明文化してはどうでしょうか?
そんな、泥棒が泥棒の首に鈴を着けるような立法は
今の政権には期待できないでしょう。
しかし、次の政権にはぜひともやって頂きたい。