ブログカテゴリ
院長日記 健康、美容 長野市界隈 グルメ 頭の体操 あしたのために 笑い 旅
第ニ次大戦の敗戦から 東洋の奇跡を起こした日本!
朝鮮特需もありますが
大国間の対立を利用した、戦略的勝利とも言えます。
思い返せば、日本が真に戦争に勝った事はありません!
日清戦争も、日ロ戦争も、戦争には勝ったけど
三国干渉やポーツマス条約により
戦後処理では大敗を喫しました。
ポーツマス条約は、内容的には日本の勝ちとも言えますが
賠償金が取れない戦勝では、国内世論を納得させられず
それがのちの軍部増強の温床となりました。
いまだかつて、日本が本当の意味で戦争に勝った事はありません。
逆に第2次大戦では
日本が戦後処理で勝った、唯一の戦争と言えるかも知れません。
日本の唯一の勝ち戦は元寇ですが
あれは海外からの侵略に対する防衛戦争です。
勝ったというよりは、負けなかっただけ。
相手が諦めたので、勝った勝ったと言ってるだけです。
日本が、本当の意味で勝った侵略戦争は、いまだゼロです!
それだけ、侵略戦争は無駄な戦争だと言うことです。
戦後処理も含めて、本当の意味で戦争に勝ったのは
大東亜戦争(第二次世界大戦)のみだと思います。
戦争に負けながら、北朝鮮のように
大国間を策をろして、自国有利に事を進める。
そんな老練な対応は、今の日本にはとても期待できません。
そもそも 東洋の奇跡はどのようにして起きたのか?
開戦に反対で、冷遇されていた外交官
吉田茂が首相となり
日本は戦争に負けただけだ!
アメリカの奴隷になった訳じゃない!!!
と、大国アメリカと対等に渡り合い
ソ連との冷戦の雰囲気が漂う世界で
日本を大事にした方が得だよ!
と、マッカーサーと渡り合った吉田茂。
戦争に反対だった吉田茂の戦後処理から
東洋の奇跡は始まりました。
NHKの取材 から
いま度々話題になる 憲法9条 は
じつは 吉田茂 の方から、マッカーサーに
提案された 事が明らかとなりました。
軍事費を抑え、復興に邁進するためにも
その方が有利! と判断した
吉田茂の逆転の一手でした。
まさか、朝鮮戦争が起こるとは思わない
マッカーサーも、これに飛びつき
共産化が進むアジアの砦とするため
米軍による治安確保を約束しました。
それが現在の日米安保の始まりです。
そのご、朝鮮戦争が起こり
日本にばかりもかまっていられなくなったアメリカ。
自国の防衛は、自国でおこなえ!
と要求するアメリカに
憲法9条をたてに 軍隊創設を渋る日本との駆け引きの末
警察予備隊が誕生し、これが現在の自衛隊の起こりです。
そのおかげで、大幅に軍事費を抑え、東洋の奇跡を達成した日本。
それを考えると、経済発展したのはアメリカの保護のおかげ。
経済大国となった日本は、世界平和にもっと貢献すべき!
というアメリカの主張も、一部は理にかなったことです。
しかし、それが軍事大国アメリカを
ただ支える事だけ、と言う事にはなりません!
日本独自の外交は、あってしかるべきです。
またアメリカにとっても、当時は西側の砦としての
日本には、それなりの魅力もありましたが
いまでは、アメリカが経済で脅威を感じる対象となった日本。
日本も、そろそろ大人にならなければいけない時、かも知れません。
もちろん、国が潰れては元も子もありません。
現実的対応は大事です。
しかし、それがアメリカの要求を
ただ受け入れるだけであってはなりません。
アジアや中東でも、日本は信頼を勝ち得ています。
あの大東亜戦争を引き起こした日本が。
それを成し遂げているのは、吉田茂をはじめとする
先人たちの血のにじむような努力の結果です。
僕は イスタンブールを旅した時
現地の人たちが日本人というだけで
とても親切で、逆に心配になるほどでした。
それが、何百年も前のエルトゥールル号遭難時の
日本の対応への感謝の気持ちからだと知ったのは
日本に戻って、何年もあとのことでした。
そんなに前のことを、トルコの人たちは今も語り継いでくれています。
中国の諺です。
井戸の水を飲む時は、井戸を掘った人に感謝しなければならない!
南京記念館を旅した時 の、若いタクシー運転手が言ってました。
南京は昔の事だ、我々はこれから先の事を考えなくてはならない!
アウシュビッツを旅した時
ドイツ人の、真実をいつまでも忘れない覚悟を感じました。
あれだけ大々的に、負の遺産を残し続けています。
もっとも、アウシュビッツはポーランドにあります。
当時ドイツに侵略されて、ドイツ領だったポーランドに
アウシュビッツ強制収容所がありました。
その意味では、ポーランド人の戦争を憎む心にも敬意を表します。
ポーランドの友人は、ソ連に征服されていたのでロシア語は話せます。
話せるけど使いたくないロシア語!
彼の父親は、ドイツ語が話せるけど使いたくない世代です。
サラリーマン時代 商談で社長が韓国を訪問 した時のことです。
交渉相手は、あの現代!
社長も交渉相手も、英語は下手くそ。
結局会話が成立せず
最後は日本語教育を受けたお年寄りが通訳し
日本語で商談をしたそうです。
結局、その商談は成立しませんでしたが
負の遺産も使いようです。
世の中、大事なのは信用です。
現実的に、世界の信用を得る努力を
日本はもっと積むべきです。
吉田茂が手に入れた天下の宝刀、憲法9条。
それをいま、日本が手放そうとしています。
新たな天下の宝刀を手に入れる前に。
まず先に、次の天下の宝刀を手に入れよう!
古い天下の宝刀を手放すのは、その次です。
いまのまま、無制限に解釈変更を繰り返し
なんの足かせもないままに、伝家の宝刀を手放しても
喜ぶのは世界中で、アメリカだけです。
その他の国は警戒し、外交交渉を難しくするだけです。
先制攻撃をしなければ先にやられてしまう
難しい事は分かりますが
それでも政治家には知恵を絞って欲しいものです。
アメリカ大統領が誰になっても
揺るがない日本になってください!
続きを読む